結局のところ、2026年度以降住宅ローン金利は上がり傾向なのか?

結論から申し上げますと、2026年度以降、住宅ローン金利は「上がり傾向」にあるというのが大方の専門家の見方です。
これまでのような「ほぼゼロ」に近い超低金利時代は終わりを迎え、金利があるのが当たり前の状態(金利ある世界)への正常化プロセスに入っていくと考えられます。

ただし、「急激に跳ね上がる(暴騰する)」わけではなく、「じわじわと段階的に上がる」という見方が有力です。特に変動金利と固定金利で動きが異なりますので、要点を整理して解説します。

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【変動金利】の見通し:これから本格的に動く

これまでは日銀の政策により抑え込まれていましたが、2026年度に向けて最も動きが注目されているのが変動金利です。

  • 傾向: 上昇傾向(段階的な利上げ)
  • 予測: 多くのエコノミストは、日銀が政策金利を現在の水準から、2026年〜2027年にかけて0.75%〜1.0%程度まで引き上げると予想しています。
  • 住宅ローンへの影響:現在、変動金利(最優遇)で0.3%〜0.4%台で借りている場合、基準となる金利が上がれば、将来的に0.8%〜1.0%超の水準へシフトする可能性があります。

2026年のポイント: 日銀が「利上げのペース」をどう判断するかが鍵です。賃上げと物価上昇が安定すれば、年1〜2回のペースで0.25%ずつ利上げが行われるシナリオが現実的です。

【固定金利】の見通し:既に上がり始めている

固定金利(フラット35や10年固定など)は、日銀の政策決定より先に、市場の予測(長期金利)に連動して動くため、既に上昇トレンドに入っています。

  • 傾向: 高止まり、または緩やかな上昇
  • 予測: 長期金利(10年国債利回り)の上昇に伴い、固定金利型はかつての1%前半のような水準に戻ることは難しく、1.8%〜2.0%台(またはそれ以上)が標準的な水準として定着する可能性があります。
  • 2026年のポイント: アメリカの金利動向にも左右されますが、日本国内のインフレが継続すれば、金融機関は貸出金利を下げにくくなります。

なぜ「上がり傾向」と言えるのか?(主な要因)

  • 日銀の「金融正常化」方針: 日銀は「異次元の金融緩和」を終え、金利をプラス圏に戻す方向へ舵を切りました。2026年度はこの方針が定着する時期に当たります。
  • インフレ(物価上昇)の定着: モノの値段が上がり、それに伴って賃金も上がる「インフレ経済」では、金利を引き上げないと経済が過熱しすぎるため、金利は必然的に上がります。
  • 「マイナス金利解除」の影響: 既にマイナス金利は解除されていますが、その余波が実際の住宅ローン店頭金利(特に変動)に反映されるのが、これから数年のタイムスパンです。

これからどうすべきか?(対策)

「金利が上がるなら借りない方がいいのか?」というと、そうではありません。家賃を払い続けるリスクと比較する必要があります。重要なのは「金利上昇を前提とした資金計画」です。

変動金利を選ぶなら

「今の金利(例:0.4%)」でギリギリ返せる額ではなく、「金利が1.5%〜2.0%になっても返せる額」で借入額を設定してください。浮いた利息分は貯蓄に回し、将来の繰り上げ返済や利息増加に備えるのが鉄則です。

固定金利を選ぶなら

「安心料」を払うと考えます。今後さらに金利が上がっても、返済額が変わらないという精神的な安定を重視する場合は、迷わず固定(あるいは当初固定)を選ぶべき局面です。

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